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「Siesta_del_Gato」桂木涼様 あっ…… ちょっと待っ…… やっ、止め…… ひゃっ! なっ、もう…… やっ、カカシ、さん……! はあっ、と息を吐いて体を丸めたイルカの顔は真っ赤で、それをカカシはニヤニヤしながら鑑賞した。 そこはカカシの家で、8班と一緒に拾い集めた栗を幾つかくすねた彼は、イルカから焼きみょうばんという素敵な誕生日プレゼントを貰っただけでなく、イルカに栗ご飯を作って貰ったのだった。 カカシとしては、本当は酒を酌み交わしたかったのだが、椎茸のお吸い物まで作ってくれたから、おとなしく真面目な夕食を食べた。 そして、ほうじたてのお茶を入れて貰ってくつろぎながら、2人は木の葉中の話などをした。 教職と事務職を兼ねたイルカと、教職と任務を兼ねるカカシの話題は、自然にナルト達のことがことが多くなる。 それでも、カカシの巧みな誘導で、忍にも弱点があり、それをいかに克服、あるいはカバーするか、という話になった。 「カカシ先生って、飄々としていても、いかにも抜け目ないって感じですよね」 美味しそうにお茶を飲みながら、イルカが言った。 「何だかそういうのって、カッコイイですね。羨ましいです」 「そう思いますか?」 「はい」 「それは嬉しいですねえ。で、イルカ先生はどうだと思います、自分では?」 「えっ、そんなの、比べるまでもないですよ。これといって取り柄はないし、あるのは欠点や弱点ばかりで……」 「どこです?」 「え」 「探してみましょうか」 「って……えっ?なっ……」 日頃、静かでおっとりしてニコニコしているイルカだったが、さすがにカカシに足を取られると驚いて声を上げた。 「ここでしょ?」 「ぃひゃっ!」 「……凄い声出しますね、イルカさん?」 「そんな事……ふわっ!」 「あー、ここも弱いんだ」 「かっ、カカシせ……やっ……!」 「いーですねー、その声。じゃ、ここはどうです?」 「ふわっ……あっ、カカシせん……」 「先生っての、止めませんか、イルカさん?えい!」 「やっ……!」 「ここも」 「やっ、カカシ……さん!」 「こっちですか?」 「あっ……!」 はあっ、はあっ、と赤い顔で荒い息を吐くイルカの目は、ちょっと涙ぐんでいた。 どんな芸術作品より鑑賞に値するよなあと、カカシはじっくり彼を眺めた。 足の裏だけでなく、きっとイルカは体中に弱点を持っているだろう。 それを一つ一つ、一晩かけてゆっくり確かめたいとカカシは思った。 「……カカシさん」 「何ですか」 「あなたの弱点は、子供みたいに無邪気なことです」 「はあ」 「その時の衝動に任せて、ただその時楽しければいい、という行動をする」 「……あの?」 「自分がこうすれば、こうなるだろう、いや、こうなるかもしれないと、あらかじめ考えることが出来ないんです」 「……イルカさん?」 「オレをからかうのが、そんなに面白いですかっ?」 イルカが勢いよく立ち上がり、カカシは驚いて彼を見上げた。 「いる……」 「そんなカカシさん、嫌いです!」 「えっ!?」 バタバタッと出て行くイルカを、カカシは引き留められなかった。 9月15日。カカシ誕生日。 自然なスキンシップを図って仲良くなって、あわよくばナイスな誕生日プレゼントを貰おうというカカシの作戦は、見事に玉砕した。 自然なスキンシップを図って仲良くなって、あわよくばナイスな誕生日プレゼントをあげようというカカシの作戦まで、あと………… 「そんなに待てるかーっ!」 イルカの誕生日は、5月26日らしい。合掌。 |
桂木さんの本拠地はテニスサイトでらっしゃいますが、NARUTOもお好きとの事で、リンクして頂いたお礼に押し付けた送らせて頂いた不二のお返しに頂きました。ありがとうございました!