狭いトランクに荷物を入れ、これまた狭い助手席に乗り込み、さぁ、いざ会津に向けて出発! 車は環七から外環、そして東北道へ。幸い天気にも恵まれ「風が気持ちいいな〜♪」の私の言葉に「じゃ、幌を上げてオープンにして走るか〜?」とてんねこ。オイオイ、やめてくれよ〜、恥ずかしい。何が悲しくてイイ年したオヤジが2人で……。(汗)
その後、車は順調に進むものの、何がイヤ〜な予感が……。 「今、どの辺?」「もうすぐ那須だって!」「たしか、昨日Oさんは宇都宮 I.Cで下りろって言ってたよなぁ〜?」「エッ! それって、もしかして……、もう通り過ぎたんじゃない?」
念のため地図を確認。とっくに通り過ぎていた……。「宇都宮の標示板って、出てた〜?」「いや、なかったよな〜?」 顔を見合わせ慰めあう2人。これじゃ、先が思い遣られるぞ……。(トホホ)
仕方なく那須 I.CでUターン。予定とは違う西那須野塩原I.Cで高速を下りた。国道400号線(会津東街道)で塩原温泉を通り上三依へ。ここは数年前に店の旅行で来た所だ。キノコ(ジコボウ)も採れたっけな〜♪
植物園入口の河原に腰掛け、シゲミが作ってくれたおにぎりで昼食をとる。雑木林に入りキノコ狩りを始めると、皮肉にもすぐ雨が降り始め、やむなく断念。(でも、3本採れた!)
気を取り直し、ドライブ再開。山王峠を越え、国道121号線でいよいよ福島県に突入。途中でちょっと352号線にそれ、野岩鉄道・会津高原駅横の「夢の湯」で阿賀川を眼下に眺めながらこの旅初の“日帰り入浴”!
さっそく展望風呂に入る。先客もおらず、貸切り状態で景色もよく、いやぁ〜極楽極楽〜♪
再び国道121号線に戻り、会津田島を越した所にある名勝「塔のへつり」へ寄り道。ここは阿賀川の上流部で、川の流れによる侵食でできた奇岩のくぼみを人が歩けるという景勝地。川にかかる吊り橋と、立ち並ぶ奇岩が山水画のようで、何とも不思議な雰囲気を醸し出している。
日もくれかかった頃、やっと会津若松市内に到着! 市内の病院に勤務する医者でてんねこの息子のK君と連絡を取り合い、彼の病院で待ち合わせ。そこで狭いロードスターからK君のスカイラインに乗り換え、荷物を彼の宿舎に置いた後、K君が予約しておいてくれた料亭「渋川問屋」へ。
この料亭は、盤越西線の七日町駅前にあり、明治時代には会津で一番の海産物問屋だったとか。現在はその店鋪や屋敷、倉庫等を利用して、会津の郷土料理を食べさせてくれる格式のある店になっており、話を聞いた時から楽しみにしていた所だ。
高い天井の重厚な倉座敷きは、明治・大正ロマンそのもの。昔へタイムスリップしたような錯覚に陥り、中庭の手入れもよく最高に感激!
中でも「憂国の間」は、2.26事件に連座し処刑された現社長の叔父が少年期を過ごした部屋で、その死を悼み訪れた故三島由紀夫が命名したのだとか……。
「こづゆ」や「身欠きニシン」などの郷土料理をコースで堪能した後、雨の中をタクシー代行でK君の宿舎へ戻り、また3人で飲みながら明日からの予定を打ち合わせて11時過ぎ、床に着く。
どうやら旅の目的が“会津観光”から“東北秘湯の旅”へと変わりそうな雲行きに……?